昼に調理した「バッケ味噌(蕗の薹味噌)を旨く食ひたいね
あらかぢめ大根を風呂吹きに炊いて、
豆腐はしっかり水切りをして用意した
広島産の大振りの牡蠣も味噌仕立てにするぐらいだから、
水炊き風に温めてバッケ味噌でいただいた
ふうふう!ふふふ、旨いぢゃないか
納豆を油揚げの袋に詰めてさっと焼いた一品も居酒屋の味わいでよろしい
ニラたっぷりとニンニク入りのオムレツはわたしの好きな一品で、
葉ワサビの醤油漬けが今夜もぴりりと酒を引き立ててくれる
自由なる夜の静寂にバーディの寝息も足元に聞こえて、
大したことのない人生が禍福の時に思へるのだ
いつまでもこの平安が続くとも思へぬが、
その時はその時だし、「守るべきものは守り、保つべきものは保つ」
夢のやふないいこともありはせぬし、地獄の責め苦があるならば闘ふまでのことだ
ミュージックがボサノバにかわったよ、これもまたいいぢゃないか
今日は朝から雨が雪になって3cmほど積もった
雪の中からあらわれたバッケ(蕗の薹)を指で探って採ったのだ
指に絡む春の香りが遠い昔を思ひ出させる
蕗の薹春忘れじの春なりき 百百合(mango)