庭先の水鉢に植えているオモダカが咲いた
ボウフラがわくといけないので小さな金魚も入れている
猫がいたずらをしないように、半分壊れたラティスを寸法取りしてかぶせた
植物を含め生き物を育てるには、なにかと手間暇がかかる
オモダカを家紋にしている歌舞伎の市川猿之助たちの屋号が「沢潟屋(おもだかや)」
植物の方のオモダカは「面高」
葉の形が人面のようで葉脈が高いところから「面高」となったとか
「沢潟」のほうが風情があるように字面からは思える
その家紋は
日本人の自然に対する感性が「家紋」などの意匠にも十分現れているではないか
グローバリズムの名の下に捨ててはいけない世界がここにもあるといいたい
おもだかや夏の翳りに淡く咲き 百百合(mango)