雪がちらつく朝から、昼過ぎは本格的な「風雪」
たまには本を読んでます(^^¥
作者とタイトルを新聞広告で見てためらわず、AMAXXXしてしまった本です
「古事記」の真実 長部日出雄 文春新書 850+税
”戦後最大のタブーを解く!”という仰々しいサブタイトル?が腰巻きに書かれているが
実は私、古典知らずで「日本書紀」も「古事記」もまともに知らずに60数年生きてきました
それなりに「噂」レベルの知識の片鱗はあるかもしれませんが(^^;
「日本書紀」があくまでも大和朝廷勝者の歴史書
あくまでも都合の悪いことは隠してしまったりウソついたりはどんな歴史書にも共通の記述方法ですが
日本の国の成り立ちが決して一民族・単一民族だけだだったなんて誰も信じていませんよね
では「古事記」ってなに?
本書によると、古事記は天武天皇と稗田阿礼の共作と想定して論を進めている
そして大和朝廷と争い破れた土着の部族出雲族などにも伝わる本辞(神話・伝説・歌物語)をも合わせ伝える目的を持って編纂されたとか
仏教の伝来と土着の神々との共存共栄
縄文文化と弥生文化の融合
日本の成り立ちが連綿と続く中で今なお底流に横たわる遺伝子のきしみを和らげつつ一つの国の器に治める技こそが「古事記」に描かれた世界ではないかと私は読んだ
聖徳太子の憲法十七条・その一の読み方が、
一つに曰はく 和(やはらか)なるをもって貴(たふと)しとし・・・・
和(わ)ではなく和(やはらか)なのか、、、単に仲良くではない深い意味が大和言葉で読めば伝わってくる
さて、八百万の神々を尋ねる旅を後半の人生の目的にしようと考えていた私のいきかたは、あながち間違いではなく、日本人のこころねに棲みついた大いなる夢であったのだと気づかされたのも収穫でありました
いましばし「古事記」の世界を探訪する知力をも鍛えつつ一歩ずつ先人にお会いしていきたい
内容の紹介をするにはあまりにも非力、イメージの一端がお伝えできればと書いてみた次第です
天地(あめつち)の強くや弱く降り晴れて何処の森や神のおわすは
百百合亜希等(momonoyuriakira)