わが家の裏庭に植えられている
凌霄花がやっと開いた。
例年より2週間ほど遅いようだ、やはり長い冬の影響がこんなところにも現れているのだろう。
青森もねぶた祭りを挟んで二週間ほど暑い夏となったが、昨日の夕立で一気に気温が下がって早くも秋の気配だ。
凌霄の息しづめたる花の数 市村究一郎
(現代俳句歳時記 水原秋桜子編 大泉書店)
たそかれに浴室の窓から眺める凌霄花は、
夏の陽射しの中で燃える朱色の熱情を隠しつつ、
夜陰に灯す鬼女の燭にも想えるのだ。
夏の闇鬼女の灯火凌霄花 百合虎
(なつのやみ きじょのともしび のうぜんか)